スポーツが世界の頂点を極めるのにM&Aは貢献できるか?② 森保 一 サッカー日本代表監督

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「M&Aはプロスポーツの底上げに貢献できるのか?」を問う、シリーズ第2回はサッカー。Jリーグと東アジアの強豪・韓国KリーグとのM&A(統合)により、日本のサッカーは世界一に近づけるのか?日本代表の森保 一監督に日本記者クラブ(東京都千代田区)の会見で聞いた。

他国との統合リーグは強化プランとして有効

森保監督は「Jリーグで技術を上げるのも大切だが、他国とリーグを結成して日常的に切磋琢磨できる(日本サッカーの)強化プランとして非常に良いものだと思う」と評価している。ただ、「日程上は難しいと思う」とも。

一方、「サッカーには、すでにそうした仕組みはある。日常的なリーグではないが、クラブチーム単位で海外と競うACLエリート(AFCチャンピオンズリーグエリート)などのリーグ戦があって(優勝チームにはFIFAクラブワールドカップやFIFAインターコンチネンタルカップへの参加資格が与えられるなど)世界にも通じている」と説明した。

海外では豪州のAリーグにニュージーランドのウェリントン・フェニックスが参加するなど、他国のチームを交えたプロサッカーリーグは少ないながらも存在する。

経済界に対しては「日本サッカーの競技力を上げるためには、トップ選手だけの環境づくりではなく、小さい頃からサッカーに親しむ中で、競技力を向上させると同時に人間力や社会性を身につけてもらうことも大切。普及活動のためのハードウエアやイベントといった環境づくりにお力添えいただければありがたい」(森保監督)と期待している。

世界一を目指し、高い目標を掲げる

2026年のカナダ・メキシコ・米国共同開催のFIFAワールドカップ(W杯)については、「史上最速でアジア予選を突破できたことは、自信と誇りにしたい。これから世界と戦っていく中で、常に高い目標を考えていく。チームとして成長した状態でW杯を迎えられるように、チャレンジすることを忘れずに進んでいきたい」(同)と抱負を述べた。

その上で、「正直なところ世界の強豪国と比べると、まだまだ差はある。川淵(三郎 元日本サッカー協会)会長が2050年にW杯で優勝すると宣言した。できれば、もっと早く自分が監督を務めている間に達成できるよう最善を尽くしたい。たとえ実現しなくても、未来のW杯優勝に向けて役立てるよう尽力したい」と、世界一を目指す姿勢を改めて示している。

森保監督は2018年に日本代表監督に就任。2022年のW杯カタール大会ではチームをベスト16に導き、クロアチアとはPK戦で惜敗した。その後も代表監督として2026年W杯に向けたチームづくりを担当している。

文・写真:糸永正行編集委員

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